それでは、日本の辞書などで使われているJones式発音記号と国際発音記号(IPA)は、どのように違うのでしょうか。

Jones式は言ってみればIPAを簡略して表記したものです。私の感覚ですが、大ざっぱに次の図のような関係があると考えて頂ければよいと思います。
vowel-ipa-jones

たとえばIPAでは、/i/と/y/は唇の丸め方で区別しています。また、/ɪ/と/i/では舌を盛り上げる位置が少し異なります。しかしJones式ではこれら4つの音をすべて同じ[i]と表記します。

Jones式は覚えやすく、初学者に扱いやすい記号です。一方、IPAはより正確な音に近づけるための記号です。現在ではIPAの方が世界中で使われています。BBCの発音教材もIPAの記号を用いたものです。

さて、以上の対応関係を踏まえて、さっそく各発音の練習です!

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