目次
- 1. スクラブルゲーム(スクラブル)について
- 1.1. スクラブルとは
- 1.2. 効能
- 2. 英語の会でのスクラブル会・これまでの履歴
- 3. 世界各国で楽しまれているスクラブル
- 4. 入手方法
- 5. 参加してみる/レンタル
- 5.0. 参加してみる
- 5.1. スクラブルのレンタル
- 6. 遊び方
- 6.0. ゲームの概要
- 6.1. 世界一シンプルな、ゲームの説明
- 6.2. ゲームの流れ(詳細)
- 6.3. ルール
- 6.3.1. ボード
- 6.3.2. コマ
- 6.3.3. 単語の作り方
- 6.3.4. コマの補充
- 6.3.5. コマの交換
- 6.3.6. 点数の計算
- 6.3.7. 点数の記録
- 6.4. ゲームプレイの例
- 6.5. FAQ
*このサイトの作者は、今は小平市の市議会議員をしております!ご縁がありましたらお声がけください。
1. スクラブルゲーム(スクラブル)について
1.1. スクラブルとは
スクラブル(Scrabble)とは、アルファベットが書かれたコマをクロスワードパズルのように並べて点数を競う、欧米で大人気のゲームです。日本では小学校高学年くらいから楽しめます。
もちろん英単語を沢山知っている人が有利ですが、コマの配置で得点が変わるなどゲーム性が高いため、レベルに関係なく誰でも楽しむことができます。
【遊び方】|【入手法】
1.2. スクラブルの効能
スペルを復習できる
このゲームをしていると、「あの英単語、スペルどうだったっけ?」と毎回確認せずにはいられません。不確かな記憶がリフレッシュされるのです。
新しい単語を覚えられる
本家トーナメントのルールでは、辞書の使用は禁止されています。しかし、勉強のためには辞書の活用をお勧めします。一部の文字から単語を検索できるような電子辞書を使うのも効果的です。辞書を使うとおもしろいのは、普段使わない単語も出てくることです。
脳年齢が若く
文字を頭の中で並べ替えることは、よい頭の体操になります。盤面のどこに新しい単語をつくろうか、どうすればより高い点数を取れるだろうなど、自然と頭を使います。文字コマは大きくて見やすいので、何歳になっても楽しむことができます。
ネイティブになった気がする
英単語が並んでいる盤面を見ると、まるで自分がネイティブになったような気がするかもしれません。それは気のせいですが、休日をそんな気分で過ごすことも素敵ですね。
一家団らんに
新聞ばかり読んでいるお父さん、スマホのゲームに夢中の子供たち・・・。そんなため息の出る世界にはこのスクラブルです。英語のゲームと聞いて嫌々はじめた子供たちも、ふと気付くと、スマホの画面がスクラブルのチーティングサイトへと変わっていることでしょう。ボードゲームは家族の団らんに効果的です。
2. 英語の会でのスクラブル会・これまでの履歴
英語の会でも、このスクラブルを使ってゲーム会をしたことがあります。たとえば
2011/2/5 ゲーム会の結果 [西国分寺いずみホール]
2011/4/17 ゲーム会の結果 [西国分寺いずみホール]
3. 世界各国で楽しまれているスクラブルゲーム
スクラブルを楽しんでいる人々の画像を集めてみました。日本ではなじみの薄いゲームですが、英語圏では子供専用版もあるなど、非常にポピュラーです。大会などもあります。画像をクリックすると拡大します。
4. スクラブルの入手方法
インターネットショップや玩具店で入手することができます。また、下に示すように、種類もいくつかあります(画像をクリックするとアマゾンのページに飛びます)。
Hasbro Scrabble Crossword Game with Power Tiles
コマが木製のクラシカルタイプです。人気なのはこのタイプで、やはり木製のおもちゃで遊んでいるときの安心感は格別です。また、パワータイルが含まれています(*パワータイルについては6.3ルールのところで説明しています)。なお、商品名には記載されていませんが、これも他の商品と同じく並行輸入品です。日本に在庫がない場合は海外からの取り寄せになるため、価格は高めで(8千円程度)、納期は2週間程度かかります。
Tile Lock Scrabble Game 【直輸入品】
コマがプラスチックタイプのモデルです。盤面にコマがカチッとはまるようになっており(Lockタイプといいます)、プレイ中にコマが移動してしまうことがありません。そのため、たとえば盤面を自分の方に向けようと回転させた場合もコマが移動しないので便利です。こちらの商品にもパワータイルは含まれていません。商品名に直輸入品と書かれていますが、並行輸入品のことです。
Super Scrabble Deluxe Edition W Tile Lock Gameboard Board Game by Winning Moves [並行輸入品]
コマがプラスチックタイプで、かつ盤面にはまるLockタイプのデラックス版です。何がデラックスかというと、盤面は通常15x15マスですが、これは21x21マスになっています。さらに、コマの数は通常100枚ですが、これはなんと200枚もあります。つまり、とてもとても長い間楽しめるということです。こちらの商品にもパワータイルは含まれていません。スクラブル好きもびっくりの大きさです。
Disney(ディズニー) Scrabble - Disney Theme Park Edition Game スクラブル-ディズニーのテーマパークのボードゲーム 【並行輸入品】
ディズニー・テーマパーク版のスクラブルで、コマは木製です。袋(トートバッグ)にはシンデレラ城、盤面にはテーマパークのイラストがプリントされています。ゲーム内容にも手が加えられており、ボーナスポイントや特定の効果が発生するマジックカードを一人3枚ずつ持ってスタートして、コマを置くごとにそのカードを使用/交換/何もしないを選べます。また、ディズニー関連の単語(MickeyやHauntedやTicketなど)を作るとボーナスポイントが加算されるなど、ファンには嬉しいルールが追加されています。26枚あるマジックカードの一例は してください。通常の遊び方もできます。
ディズニー・テーマパーク・エディション、26枚あるマジックカードの一例。カードには、それぞれカードのタイトルと、関連するディズニーのキャラクターがプリントされています。
[TALLY HO!] Blindly choose three tiles from another player's rack and force that person to exchange them with tiles from the bag.(このカードを使うと、他の人のラックにあるコマを3つ指定し、袋の中のタイルと交換させられる。)
[FASTPASS] After making a play, if the remaining tiles on your rack can be used to make another word, play them and add those points to your score.(このカードを使うと、コマを盤面に配置し終わったあとに、ラックに残っているタイルでもう一つ単語を作ることができる。)
[ALL ABOARD!] Play a Disney-themed word anywhere on the board, independent of the existing crossword puzzle.(このカードを使うと、盤面に作られている単語とはまったく関係のない場所に、つまり他のコマとは離れたところに、ディズニー関連の単語を配置できる。)
[HAPPY UN-BIRTHDAY] Remove any word from the board. Use that space to play your word.(このカードを使うと、盤面からどれでも自由に選んで一つの単語を消し、代わりに自分の作った単語を配置できる。)
[BON JOUR] Spell a word in a foreign language.(このカードを使うと、外国語で単語を作っても良い。)
Travel Scrabble Folio Edition
旅行などに持って行ける、ポータブルタイプのスクラブルです。コマは盤面にパチッとはまり込むようになっており、逆さまにしても落ちませんので宇宙旅行にもピッタリ。盤面を折りたたんでジッパー付きのケースに収納できるので、いつゲームを中断してもまたすぐに再開できます。ケースのサイズは約23cm x 19cm、盤面サイズは約19cm x 19cmです。
スクラブルゲームは日本への入荷が少なく、販売代理店もないため(2016年1月現在)、国内ではほとんどの商品が個人輸入の並行輸入品です。そのため、アマゾンで『海外から取り寄せ』になっている場合は特に高い値段がついています。時には法外な値段がついていることもあります。そういう場合はしばらく待ってみましょう。並行輸入業者は売れる商品は定期的に輸入しており、待っていれば値段が下がることもあります。
5. 参加してみる/レンタル
5.0. 参加してみる
日本各地でスクラブルのゲーム会・サークルがありますので、検索してみてください。たとえば神戸では「特定非営利活動法人知育ゲーム協会」の主催でゲーム会を開催しているそうです。私は東京在住のため参加したことはありませんが、外国人との交流やご当地スイーツなどもあるそうで楽しそうですね。詳しくはこちらをご覧ください。
・特定非営利活動法人知育ゲーム協会(神戸)
*ゲーム会・サークルで、相互リンクをご希望の方はお問い合わせページよりご連絡ください。
5.1. スクラブルのレンタル
1か月2,000円(送料はお客様負担)にて、木製コマのスクラブル(パワータイルなし)を貸出しております。ご希望の方はお問い合わせページよりご連絡ください。
6. スクラブルの遊び方
6.0. ゲームの概要
プレイ人数は2~4名。ゲームの目的は、とにかく高い点を取ること!
プレイヤーが順番にボード上に文字コマを並べて英単語を作っていきます。
点数は、文字コマの数字とボードのマスに記載されたボーナスなどによって計算します。
6.1. 世界一シンプルな、ゲームの説明
コマを7枚ずつ袋の中からとり、他人に見えないようにラックに並べます。順番を決めます。最初の人は手持ちのコマで縦か横方向に単語を作り、盤の☆マークを通るように配置します。配置したら文字コマの点数を合計します。最初の人はボーナスとしてその点数を二倍します。使ったコマはすぐに補充して手持ちが7個になるようにします。次の人は、最初の人が置いた文字のどれかと手持ちのコマを使って、縦か横方向に単語を作ります。文字の点数を合計します。このとき、Double/Triple Letter Scoreの上に置いた文字の点数は二倍/三倍になります。Double/Triple Word Scoreの上にコマを置いた場合は、すべての文字の点数を合計したものを二倍/三倍します。自分の番にすべてのコマを使い切った人にはビンゴボーナスとして50点が加算されます。袋の中にコマがなくなり、誰かが手持ちのコマを使い切ったら終了です。袋にコマがない状態で最後に全てのコマを使い切った人には、「他のプレイヤーのラックに残っているすべてのコマの合計点」を加算します。点数を合計し、一番点数の高い人が勝ちです。
以上が最も簡単なゲームの説明です。詳細が必要な方は以下をご覧ください。
6.2. ゲームの流れ(詳細)
(1)準備する
・まずボードを広げます。
・コマを乗せるラックを全員に配ります。
・文字が書かれたコマをすべて袋に入れ、ガシャガシャとまぜます。
コマを袋に入れている理由は、取り出すときに見えないようにするためです。つまり、プレイヤーはどの文字が書かれたコマを取るか選べません。袋の中を覗いたり、モウパイ(指先でアルファベットを確認)してはいけませんよ!
(2)順番を決める
すべてのプレイヤーが袋からコマを一つずつ取り出して、皆に見せます。コマに書いてあるアルファベットの順番で「Aに一番近いコマを出した人」が最初です。なお、空白のタイルはAよりも良く、一番最初になります。同じ文字が二つ以上出た場合は、その人たちで再度コマを取るか、じゃんけんなどで決めてください。
*ここで勝ちが決まるわけではないので、一番になったからといって必要以上に喜ばないようにしましょうね。なお、順番は時計回りです。
(3)みんなが7個ずつコマを取る
順番を決めるために使ったコマを全て袋に戻し、再度ジャカジャカと混ぜます。最初のプレイヤーから順に、一人7個ずつ(袋の中を覗かないようにして)コマを取り出して自分のラックに並べます。ここで取ったコマは他のプレイヤーに見せてはいけません。
(4)最初の人がプレイする
最初の人は単語の作り方ルールに従って、手持ちのコマだけを使ってボードに単語を配置します。ここで気をつけることは、最初の人は中心の☆マークを通るように置かなくてはならないということです。
コマを配置したら点数計算ルールに従って点数を計算し、記録します。
そのあと使った分だけコマを袋から取り出して補充します。袋にコマが残っている限り、手持ちのコマは常に7個になるようにします。
もし手持ちのコマで単語が作れないときはコマの交換をして、その回はパスになります(点数ゼロ)。
(5)次の人がプレイする
次以降の人は、手持ちのコマのうちいくつかと、ボードに配置されている文字を使って(単語の作り方ルールにしたがって1つの英単語を作り、点数の計算ルールに従って点数の計算と記録をします。
そのあと、使った分だけコマを袋から取り出して補充します。袋にコマが残っている限り、手持ちのコマは常に7個になるようにします。ゲームの終盤では、7個になるよう補充しようとしても袋にコマが足りなくなります。その場合、最大取れるだけのコマを取ります。
単語が作れないときには、コマの交換をします。
(6)繰り返す
順番にプレーヤーが5の作業を繰り返してゲームは進んでいきます。
(7)ゲームが終わる
ゲームは、以下のどれかを満たしたときに終了します。
(A) 袋に入っているコマがなくなった後、誰か一人が手持ちのコマを使いきった
(B) 全員が単語を作れなくなりギブアップした
もちろん「全員がもう終わりにしてもいいやという投げやりな雰囲気になった」とか「だれかが泣きながらボードをひっくり返して台無しになった」などの場合も、終わらせるのは自由です。
(8)得点の集計
最後に以下の手順でプレイヤーごとに得点を集計します。
・これまでの得点をすべて合計する
・そこから、ラックに残っているコマの合計点をマイナスする
・下記のボーナスに該当する人がいれば加算する
【最終ボーナス】袋にコマが残っていない状態で、誰かが手持ちのコマをすべて使いきってゲームが終わったとき(7(A)参照)、そのゲームを終了させたプレイヤーに「他の全てのプレイヤーのラックに残っているすべてのコマの合計点」を加算します。
以上の計算をして、合計点が最も高いプレイヤーが勝者となります。
(9)後片付け
後片付けは面倒だと思っていませんか?コマをボードに乗せたまま、ボードを少し折りたたんで、谷の部分から袋にザーッとコマを落とすと簡単に片付きます。
(10)動画で説明(英語)
6.3. ルール
6.3.1 ボード
ボードには、15x15のマスが書かれています。1つのマスの上に1つのコマを置くことができます。
クリックで拡大します。
6.3.2. コマ
コマには、点数が書かれたA~Zの文字コマと、何も書かれていない空白コマがあり、合計100枚あります。
空白コマはどんな文字にもなれます。ただし一度文字を決めたら、以降はその文字として使わなくてはなりません。たとえば最初に「B」として使ったら、あとで「T」などにすることはできません。空白のコマはゼロ点です。
さらに最新版のスクラブルには、パワータイルというものが含まれているものもあります。このパワータイルは4色x3枚の12枚あり、ゲームの開始時に色別に一人3枚ずつ所有します。パワータイルの空白コマ1枚は任意の文字として使うことができ、ゼロ点ではなく3点得られます。残りの☆コマ2枚は、他のプレイヤーの妨害をするためか、パスをしないでその一枚をコマ交換するために使うことができます。
下は、通常のスクラブルに含まれるコマの個数と点数の対応表です。タイトルクリックでソートできます。
コマ種類 | コマの数 | 点数 | 備考 |
---|---|---|---|
A | 9 | 1 | - |
B | 2 | 3 | - |
C | 2 | 3 | - |
D | 4 | 2 | - |
E | 12 | 1 | - |
F | 2 | 4 | - |
G | 3 | 2 | - |
H | 2 | 4 | - |
I | 9 | 1 | - |
J | 1 | 8 | - |
K | 1 | 5 | - |
L | 4 | 1 | - |
M | 2 | 3 | - |
N | 6 | 1 | - |
O | 8 | 1 | - |
P | 2 | 3 | - |
Q | 1 | 10 | - |
R | 6 | 1 | - |
S | 4 | 1 | - |
T | 6 | 1 | - |
U | 4 | 1 | - |
V | 2 | 4 | - |
W | 2 | 4 | - |
X | 1 | 8 | - |
Y | 2 | 4 | - |
Z | 1 | 10 | - |
空白 | 2 | 0 | 任意の一文字として使えます |
6.3.3. 単語の作り方
・単語は二文字以上で作る
「A」など、一文字で単語を作ってはいけません。
・作ることができる単語
次の単語は作れません。
・固有名詞(頭文字を大文字にしなければならないもの)
・接頭辞・接尾辞
・ハイフンやアポストロフィ(’)などの記号が必要なもの
・英語の辞書に記載されていないもの
英語の辞書とは、一般的な辞書のことを指します。公式のスクラブル辞書もあります。
単語の活用形もOKですので、たとえばGOにESをつけて三単元のGOESにするなども可能です。
また、固有名詞であっても、別の意味がある場合にはOKになることもあります。たとえばJAPANには、固有名詞のJapan(日本)の他に、普通名詞のjapan(漆器)という意味もありますので、使うことができます。
・最初の文字は☆(星マーク)を通るように置く
最初に置く人は、必ず☆マーク上に文字が重なるように単語を配置します。
・上から下(↓)、左から右(→)
「上から下」もしくは「左から右」方向に単語を作ります。逆方向はダメ。
・斜めはダメ
・必ず既存の文字にくっつける
最初の人以外は、すでにボードに配置されているいずれかの文字にくっつけた形で単語を作る必要があります。どの単語からも離れたように配置してはいけません。
↓これはダメな例。離れたところに単語を作ってしまいました。
↓これはOKな例。「B」と「T」をくっつけて、縦方向に「BAT」という単語を作っています。
↓これもOKな例。「H」をくっつけて「HARM」にしました。
↓これもOKな例。横方向に「MEAL」という単語をくっつけています。つながったところは「MA(ママ)」「ER(えーっと)」「AM(I amのam)」と、それぞれちゃんとした単語になっています。
・つながる単語は、すべて意味のあるものに
つながっている文字は、すべてちゃんとした単語になっている必要があります。
ここで「HAPPEN」の「P」を使って「PEG」を作ろうとしました。しかし「MOON」の「N」がありますので、「PEGN」になってしまいます。PEGNという英単語は存在しないため、これはダメです↓。
PIANOなどの意味のある英単語であればOKです↓。
・コマは一か所から一方向に置く
コマを置く場合、一か所から一方向に向かうようにしなければなりません。 たとえば、縦方向に単語を作りながら、横方向にもコマを置いたり、 同じ縦方向であっても、別の列にコマを置くことはできません。
以下のようにコマを置くことはOKです。
↓「S」をつなげて横方向に「ARMS」
↓「H」をつなげて横方向に「HARM」
↓「C,H,E,D」をつなげて横方向に「CHARMED」
↓横方向の単語「MEAL」を「ARM」の上に作る。それぞれMA、ER、AMも意味があるのでOK。一か所から一方向に単語(MEAL)を作っていることになるのでOK。
↓「R,T」をつなげて縦方向に「ART」
↓「O」をつなげて縦方向に「OR」
ただし、以下のようにしてはいけません。
↓ダメな例:手持ちの「H,S」を使って、横方向に「HARM」を作りながら縦方向にも「AS」を作る。これは手持ちのコマを一度に二方向に配置したことになるので、ルール違反です。
↓ダメな例:手持ちの「B,N,E」を使って縦方向に「BAN」と「ME」を作る。これは、向きはどちらも縦方向ですが、一度に「二か所から」一方向にコマを配置したことになるので、ルール違反です。
↓ダメな例:横方向に「MEAL」を作りながら、同時に縦に「I」を追加して「AMI(友)」を作る。これも一度に二方向にコマを配置していることになるので、ルール違反です。
・重ねない
・はみ出さない
・裏返さない
裏返せば空白のコマになりますが、それはインチキっていうものです。
・変なものを置かない
6.3.4.(ラックへ)コマの補充
自分の順番が終わったら、袋にコマが残っている限り、手持ちのコマが常に7個になるように補充します。袋からどのコマを取り出そうかと覗いたりしてはいけません。ゲーム終盤では、7個になるよう補充しようとしても、袋の中のコマの数が足りなくなります。その場合は、最大限取れるだけのコマを取ります。それ以降の人はコマの補充はできません。
6.3.5.コマの交換
単語を作れないときは、コマを交換することができます。ただし、その回はパスになります。 コマの交換は0~7個のうち、いくつでも可能です。交換の方法は、まず交換するコマの数を声高らかに宣言し、交換するコマを裏返しにして机の上に置きます(ここで、同じコマが 戻ってくるのをよしとするのであれば、先に袋に戻しても良いです)。 そして、その数だけ新しいコマを袋から取り出し、交換するコマを袋に戻します。もし袋の中に交換に必要なだけのコマがない場合は、交換するコマを全て袋に戻して、ガシャガシャと振った後、新しいコマを取り出すと良いでしょう。
6.3.6. 点数の計算
点数の計算は、Letterボーナスを先に計算し、最後にWordボーナスを計算します。具体的には以下の順序で行います。
(1)文字点数の計算
コマに書かれた点(空白コマはゼロ点)を合計します。このとき、Double Letterのマスにある文字は2倍、Triple Letterのマスにある文字は3倍します。
(2)単語ボーナスの計算
☆マークもしくはDouble Wordのマス上にコマを置いた場合、文字点数を2倍します。Triple Wordの上にコマを置いた場合は文字点数を3倍します。
(3)ビンゴボーナスの計算
ラックにある7つのコマを全て使って単語を作ったときには、上記の点に加えて、ビンゴボーナスとして50点が加点されます。7つ使わなくてはならないので、ゲーム終盤でコマ数が7個に満たない場合にはこのボーナスはもらえません。
ボーナス一覧
最初に単語を作る人は必ずこの中心の☆マークを通らなくてはなりません(ルール参照)。その最初の人はDouble Word(単語点数が2倍になる)ボーナスが得られます。このボーナスは一回限りです。次からは普通のマスと同じになります。 | |
このマスの上に置いた文字コマの点数が2倍になります。 | |
このマスの上に置いた文字コマの点数が3倍になります。 | |
この文字コマを含む単語の点数が2倍になります。 | |
この文字コマを含む単語の点数が3倍になります。 | |
BINGO | 手持ちの7個のコマ全てを使ったときに50点加算されます。ゲームの終盤で手持ちのコマが7個未満のときに全て使ってもダメです。 |
最後のボーナス | 袋にコマが残っていない状態で、あるプレイヤーが手持ちのコマを全て使って単語を作った場合、ゲームは終了となり、その手持ちのコマを全て使ったプレイヤーは、他のすべてのプレイヤーのラックに残っている文字点数の合計点をボーナスとしてもらうことができます。 |
点数の記録
プレイごとに各プレイヤーの得点を記入していくのが一般的ですが、作った単語も併記しておくと良いと思います。
6.4. ゲームの例
最初の一手
最初の人は、手持ちのコマでこんな風にしてFLOWERを作りました。
点数の計算
まず、文字の点数を計算します。
F(4点x2)+L(1点)+O(1点)+W(4点)+E(1点)+R(1点)=16点
FはDouble Letterのマスにあるので2倍されます。
次に、単語のボーナス点を計算します。最初に☆マークに置いたのでDouble Word特典がつき、合計点数は16点x2=32点となります。マスのボーナスは、このように、まずLetterの点数を加算してからWordの倍数を掛けるという計算になります。
使った分の文字コマを補給する
使った分の文字コマの数だけ新たに袋から取り出します。FLOWERの6コマ使ったので、袋から6コマ取り出し、ラックに並べます。このとき取り出すコマを見てはいけません。また、取り出したコマが他のプレイヤーに見えないようにします。
次のプレイヤー
さて、次の人の番です。 手持ちのコマは、AIMNPRSでした。
すると、以下のようなパターンが考えられます。
IF(1+4 = 5)
FAR(4+1+1=6)
WASP( (4+1x2+1+3) = 10)
PRAWNS(3+1+1x2+4+1x2+1=13)
FLOWERS((4+1+1+4+1+1+1)=13)
*FのDouble Letter特典はもう使えませんので、Fは4点のままです。
必ずボード上の文字を一つ以上使って単語を作ります。すでに使われているマス上のボーナス(Double Letter, Double Wordなど)は一度限りです。ここではPRAWNSにしたことにしましょう。
使った分の文字コマを補給する
ラックのコマが7個になるように補充しましょう。
さらに次のプレイヤー
こうして順番にプレイしていきます。
6.5. FAQ
コマを7個より多く取ってしまいました。
1つ多めにとった場合、持っているコマのうち3つをまず自分で選びます。そして、他のプレイヤーに、その3つのうち1つを選んでもらい、それを 袋に戻します。残った2つのコマは自分のラックに戻します。2つ多めにとった場合は、持っているコマのうち4つをまず自分で選んで、そのうち2つを他のプレイヤーに選んでもらい、袋に戻します。もちろん、他のプレイヤーは、文字コマの裏面を見ており、 その文字がなんであるかは知らない状況です。