41. その他子音：ŋの発音

この音/ŋ/は、舌の奥を上あごの奥の方につけて発音する「ン」です。日本語の「ング」と言うときに「グ」の母音「ウ」を言う前に止めるイメージです。一方、/n/の方は舌の先を上の歯の後ろ（付近の上あご）につけて発音する「ン」ですので舌の位置が異なります。/ŋ/も/n/も、発音する際には鼻が振動します。

/ŋ/と/n/の発音をそれだけ単体で聞いてどちらの音かを区別するのは非常に難しいので、リスニングに不安を感じるかもしれません。しかし実際は単語を聞けばどちらの発音かすぐに分かるので、まったく心配ありません。発音する際も、練習していただくと分かりますが、舌の位置は自動的に正しい位置にくるようになっているので、特段意識する必要はありません。

ちなみにこの記号ŋはアイスランド語から来ており、Eng（/eŋ/エン）またはengma（/eŋma/エンマ）もしくはagma（/æŋma/アグマ）と呼びます。かの有名なベンジャミン・フランクリンが発音用のアルファベットをまとめた際に用いたのが始めです。

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